会ったあとに、消えられた
マッチングアプリで会った後にフェードアウトされた話。悪い人じゃなかった、というのがいちばん厄介だった。
その日は、悪くなかったと思っていました。
二時間半くらい話して、笑うところもちゃんとあって、
帰り際に「楽しかったです」と言われた。
社交辞令の言い方ではなかった、と思う。思っていた。
その三日後から、返信の間隔が伸びました。
フェードアウトの、あの薄まり方
はっきり断られた方がまだ楽だ、というのは本当です。
フェードアウトって、どこが終わりなのかが分からない。
一日空いて、二日空いて、返ってきたと思ったら「ですね〜」の一言で、
こっちが質問を足すと、また二日空く。
その間ずっと、まだ続いていることになっている。
終わってないから、諦めることもできない。
忙しいだけかもしれない。
前も一回、四日空いてから普通に返ってきたし。
これを何回もやりました。
責める相手を探していた時期
正直に書くと、このとき一回、めちゃくちゃ腹が立ちました。
言えよ、と思った。
興味ないなら、そう言えばいいだろうと。
こっちは店も探したし、時間も金も使ってるのに、と。
ただ、そう思っている間、自分は一歩も動いていませんでした。
腹を立てながら、通知だけは待っている。
これがいちばん消耗する状態でした。怒りと待機を同時にやっている。
あとから気づいたこと
しばらくして思ったのは、
フェードアウトする側も、たぶん言い方が分からないだけなんじゃないか、ということでした。
「もう会いません」を伝えるのって、けっこう技術がいります。
自分だって、微妙だなと思った相手にそれをちゃんと言えたことがあるかというと、ない。
たぶん同じように、返信をゆっくりにして消えたことがある。
自分がやったことを、やられて怒っていた。
これに気づいたときは、なかなかきつかったです。
今やっていること
二つだけ決めました。
ひとつは、返信が二回連続で一日以上空いたら、こちらから次の提案を一回だけする。
「来週、どこか行きませんか」まで具体的に出す。
そこで濁されたら、それが答えということにする。
もうひとつは、自分が終わらせる側のときは、ちゃんと言う。
「お会いできて良かったです。ただ、お付き合いを考えるとなると難しそうでした」
これで十分でした。長く書くほど失礼になる。
消えられるのは、やっぱりきついです。
ただ、自分が消える側にならないと決めてからの方が、少しだけ楽になりました。